佐々木一成さんは生まれつき両足と右手に障害をもちながら、ライターとして「健常者の世界と障害者の世界を翻訳する」ことを目標に活躍され、シッティングバレーの日本代表選手として東京パラリンピックの出場を目指している方です。
「僕の足を見てどう思う?」と投げかけ、子供たちの反応に合わせながらお話を進めてくださいました。「僕を見て歩くことが困るとみんな思うだろうけれど、歩けてるでしょ?」「みんなが僕に対して思っている不自由さと、僕が思っている不自由さとは必ずしも一致しないんだよ。」佐々木さん自身は「見た目」が一番困っているということに、子供たちは驚いた様子でした。
障害者を見かけたら、「何かしましょうか?」と問うのではなく、「何か困ってることはありますか?」と言ってほしいと話してくださいました。決めつけて何かをするのではなく、優しく寄り添ってほしいと。
そして、人に優しくするには自分に余裕がないと難しいから、自分のことをもっと好きになって、心に余裕のもてる大人になってほしいとお話しされました。
「障害をもっている自分は、障害がどうこうとは考えないで、今の人生を楽しもうって考えているんだよ。」という言葉が心に残りました。前向きに生きることの大切が伝わってきました。
佐々木さんの思いのこもったお話に、全員が最後まで引き込まれていました。自分を見つめ直すきっかけにすることができたことと思います。佐々木さん、素晴らしい素敵な講演をありがとうございました。